(1)お仏壇について
仏様やご先祖様を祀る(まつる)ものです。
そもそも、ご本尊(仏像や掛け軸)を祀ることより、仏を祀る壇を「仏壇」と呼びます。仏壇の中心には須弥壇(しゅみだん)という一段高い壇があります。これは仏教の世界においてそびえているとされる須弥山をかたどったものです。これより上の世界は仏の世界とされます。
位牌もお仏壇に設置されますが、一般家庭でも使用されるようになったのは江戸時代からで、各家に位牌壇が置かれ、ご先祖を祀るようになりました。この先祖を祀る位牌壇と仏像のためのお仏壇が集合したのが現在あるお仏壇なのです。
(2)お仏壇の種類
漆を塗り金箔をその上に施した金仏壇、銘木の味わいを活かした唐木仏壇、洋室に合うように作られた家具調仏壇があります。その他、家具調と伝統的な仏壇のスタイルを融合させた新スタイル仏壇などもあります。サイズも様々あり、タンスなどの上にも置けるように設計された上置仏壇などもあります。
(3)設置に適した場所
お仏壇にとり環境が良い場所に安置しましょう。風通しが良くて湿気が少なく、直射の日光やエアコンの冷たい風が当たらない場所が理想です。家の中で言うと、北側の場所で南向けに仏壇を向けるのが良いでしょう。
(4)お仏壇の購入時期
購入時期については諸説あり悩まれることもあるかもしれませんが、特に決まったことは無いようです。
四十九日の法要の後に、お位牌が本位牌となるタイミング。また、年忌法要の機会ならば、年忌供養とお仏壇の開眼供養を一度に行うことができます。それから、家を新築・増改築するときに検討されると、仏間のスペースが確実に確保できるので良いかもしれません。